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人として。(山口光市母子殺害事件集中審議)

この記事は、お世辞にもまとまっているとは言えないものとなっております。なので、出来れば、この記事の最後に載せた「関連記事」の方も読んで頂けると、ありがたいです。

山口光市母子殺害事件集中審議について、以下に意見を述べる。

もし、私が犯罪者で、「償いたい」と心の底から思ったなら、まず、今回の弁護団による弁護を断るだろう。例えそれが避けられぬ事態だとしても、である。
そして、「遺族に自分を見て欲しい」などと言う筈が無い。
何故なら、「償い」とは、「反省によって、無私となった人間が行うもの」だからである(恐縮ですが、ここでは勝手に定義させて頂きます)。
私が犯罪者なら、遺族に顔向けなど出来ない。恐縮してしまい、顔を上げる事すら躊躇うだろう。
それだけ、この事件は重い。なのに、遺族は真相すら不透明なまま。もう、あれこれ口述を変えないで欲しい。もし、やったならその真実を、もし、やっていないならその真実を、述べて欲しい。(やった事は証拠品から事実だと思っていますが。)

独りよがりな妄想ですが、遺族が主張したい事は「唯死刑にする」事では無いと感じる。この事件による「司法の行方」、「死刑の是非」だけがクローズアップされているが、私には、彼らは、少なくとも本村氏は、死刑の前に、判るだけの真実を知りたいのではないかと思えてならない。青年となった元少年に語り掛けるその言葉から、そう感じた。そして、被告人が犯罪者なら、「人間として死をもって償って欲しい」…という事ではないのだろうか。只の「ヒト」としてでは無く、「人」として。

私は、知らない。法廷で真実を見てきたのは当事者だけ。
そして、だからこそ、被害者を含めた彼らが法廷で意見を述べる事は許されなくてはならない。それは義務ですらあると感じる。
真実とは、そこにあるもの全てである。この世に生を受けた限り、全てと無関係である事は出来ない。彼らも又、真実なのである。遺族が意見出来る場が集中審議だけとは、判決において必要な要素を欠いている。
又、少なくとも本村氏は、感情論で口を開いてはいない。そう思うのは、ニュースで拝見する限り、理路整然としているからである。当人なのだから感情が芽生える事は当然である。人はその波から逃れる事は出来ない。だから理性と拮抗させるのだ。感情だけが剥き出しならば、ああはならない。

…過激で御免なさい。偉そうな事言って。

でも、犯罪者である事が真実ならば、人として、罰を受けて欲しい。人のままで。

》以下、NHKHPから抜粋↓
山口県光市で、8年前、主婦の本村弥生さん(当時23歳)と娘の夕夏ちゃんが殺害された事件は、広島高等裁判所でやり直しの裁判が行われていて、当時18歳の元少年に死刑を適用するかどうかが焦点になっています。20日は、遺族2人が法廷に立ち、1審と2審で罪を認めた元少年が、一転して「殺すつもりも乱暴するつもりもなかった」と起訴事実を否認したことに強い不信感を表しました。このうち、亡くなった弥生さんの母親は「反省している態度はまったく見られません。ささやかな幸せを一瞬にして奪われ、死をもって償うべきです」と声を詰まらせながら訴えました。続いて弥生さんの夫の本村洋さんが、元少年に対し、「君が1審と2審で罪を認め、反省のことばを述べたのは、すべてうそだったのでしょうか。ここでの証言が真実なら君に絶望します。命をもって償うべきで、被告人に死刑を求めます」とはっきりとした口調で訴えました。元少年は、うつむきながら身動きせずに遺族の話を聞いていました。このあと元少年は、弁護士から今の心境を聞かれ、「申し訳ない気持ちでいっぱいです。1審と2審では、事件に向き合うことができませんでした。いかに軽べつされても、この法廷で述べたことが真実です」とすすり泣きしながら話し、遺族とは目を合わせないまま法廷をあとにしました。裁判のあと、弥生さんの夫の本村洋さんは「元少年の証言がほんとうかどうかを確かめたいと思い、傍聴してきましたが、わたしの心には届きませんでした。どうしても真実を話しているとは思えず、心の底から反省しているとも思えません。裁判所には極刑という判決を出していただきたいという思いを新たにしました」と述べました。また、元少年の弁護団は、裁判のあと記者会見を開き、安田好弘弁護士は「元少年が今話していることは、捜査段階から述べていることなんだということを立証できたと思っています。裁判所が、正しい目を持った判決を出してくれることを望んでいます」と話していました

《異議》
実はmixiにも同じ記事を載せたのですが、通りすがりの方から以下のコメントを頂きました。
被告の人権擁護という意味を抜きにして、真実の究明には被告、原告両者の弁護人または検察官による弁論が絶対条件です。それをもとに裁判官が法的根拠のみならず、社会通念に照らしても妥当な判決をくだしますこの日記のような刑罰を被告への復讐としてしか見ていない、判断能力不十分な国民に判決をくださせるなどといった陪審員制度は反対なんですよ。」
赤字の部分は最も・当然であると存じます。又、裁判官が判決を下す事は現状における事実ですが、妥当かどうかは別です。裁判官は絶対ではありません
…しかし、
刑罰≠復讐
真実も知らないまま「被告人=犯罪者」と決めて掛かる行為が冤罪を生む危険を孕んでいる事
は誰でも判りますよ。
様々な側面から考察するのは当然の事です。
まして、刑罰が単なる復讐であるなら、その存在自体が無意味な筈です。
私は、極刑について「罪を犯した人間が人として死ぬかどうかの選択を迫るもの」だと解釈しています。本来、事の意味とは、当事者である下す側・下される側がどう捉えるか、なんですがね。
しかし、極刑が必ずしも全うでは無い事も承知しています。何故なら、日本の裁判ではセカンドレイプが罷り通り、余程善良な検察・弁護士で無い限り、真実から遠ざけようとするからです。「やられた方に非がある」など滑稽な意識もありますからね。これは日本に限らずですが。

ここからは完全な私情ですが、このコメントの主には、その人を見もせず「判断能力が無い」などと愚弄した事に、自分の礼儀の無さを恥じて欲しい。それこそ、『真実を垣間見ようとする』行為から逸脱しており、滑稽である。
言われた当人と致しましては、「一人の人間である裁判官が下す判決だけが正論」などとも取れるこのコメントからは(これも独りよがりですが)、「意識の追従」しか読み取れません。ですから、この方にわかる様に敢えて陳腐な言葉を入れてこの記事を書きました。
身勝手な思考とは存じておりますが、ここでは敢えて言わせて頂きました。失敬。

関連記事
「もうちょっと書き方を考えてみた。」
「真相って何だ。」
「陳腐だけど」

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コメント

被告の心からの言葉は…
最初に語った「生きたい」と
最後の
「検察官は僕をなめないで頂きたい」
の2つのみでしょうね。
あとは、きっと自称人権派弁護団による
作文を棒読みさせられていただけ…。
それにしてもあの弁護士、
法廷で泣くなよw藻前が泣いてどうする…。
それも戦術か?って思いましたわ。
誰もが知りたい「真実」を
被告が語ってくれるのは一体
いつになるのでしょうかね。
あの、弁護団には「恥」という言葉を知っていただきたいですな。

投稿: 丸儲けのWeizmel | 2007/09/23 10:57

丸儲けのWeizmel様、初めまして。コメント、ありがとうございます。
私には被告の本心は判りませんが、裁判において、検察・弁護士が、被告人や証人に「陳述を強要する・嘘の供述書を書かせる」等は日常茶飯事の様に思えます。
特定の人物を責め立てて話題のすり替えをするのもよく行われているようです。
これはどういった事か。真実を暴きたいのなら、遠まわしに事を運ぶのはよろしくないと、私は思います。

弁護士が「仕事」として弁護するという行為自体は自然な行為だと思いますが、私は、弁護(検察なら質疑応答なのでしょうか?)するならもっと的を突いた内容があるのではないか?と思っています。勿論、弁護の全てを傍聴した訳では無いので、この疑問も浅はかではありますが。

そして、現状の日本の司法は、被害者と加害者が、果たして法の下に平等に扱われているか、そこが今回の裁判で浮き彫りになった日本の司法の実態ではないかと思います。

話がずれてしまって、すいませんm(_)m。

投稿: RuKa | 2007/09/24 01:27

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